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香川県最古のお酢「仁尾酢」って何だ?

香川県で一番古い樽仕込みのお酢って?

香川県三豊市仁尾町に昔ながらの樽仕込みで作られるお酢があると聞いて出かけてみました。県内で酢の醸造が始まったのは、約270年前のことです。三豊市仁尾町で中橋仁右衛門が米酢造りを始めたのが最初と伝わっています。
蔵があるのは、三豊市仁尾町。案内をしてくれたのが中橋造酢株式会社の代表取締役・中橋康一さんです。重厚感のある建物はもう100年以上昔のものだそうです。健康にも良いと注目されているお酢ですが、今回はめったに見ることができない、昔ながらのお酢造りの現場を見学させていただきました!

お酢は酢酸菌がアルコールを発酵させることで造られます。したがって、米酢の醸造はアルコールを造るために、まず日本酒を造りとのこと。日本酒をさらに酢酸菌で発酵させてお酢が出来上がるのだそうです。蔵の中に入ると大きなホーローのタンクがあり、このタンクの中でアルコールが発酵しているそうです。

この大きな釜は、日本酒に使う米を蒸す時に使われるもの。大人二人くらい余裕で入りそう(笑)そして下の写真をご覧ください。釜の下にある焚き口から薪をくべて米を蒸します


こちらが酢を醸造している杉樽。全体にむしろが巻き付けられ酢酸菌が働きやすい温度をキープするため。この樽も100年以上使われている年季の入ったもの。壊れたら直し、壊れたら直しして大事に使っているそうです。今ではムシロも貴重でなかなか入手困難となっており、記事などでそのことを知った農家の方が「うちの納屋にあったから!」と譲ってくれることもあるのだとか。長いものでは何年もこの樽の中でじっくり醸酢されるのだそう。

蔵から徒歩10分ぐの店舗では「仁尾酢」(900ml・640円~)各種をはじめ、仁尾の名産のフルーツを使った「フルーツDE酢」(500円~)なども購入できます。
仁尾酢の特徴はまろやかな味わいと爽やかな酸味。酢のものはもちろんお寿司などにもおすすめ。
飲むお酢用やドレッシングには「フルーツDE酢」がおすすめです。HPからも購入できます。

中橋造酢株式会社
中橋造酢HP
見学(無料・30分)は前日までに要予約(受付時間8:00-17:00)
営業時間 8:00-17:00
定休日  無休(臨時休業あり)
住所   香川県三豊市仁尾町仁尾丁944番地
電話番号 0875-82-2802


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